2010年7月27日火曜日

開祖 田本研造


いよいよ「箱館奉行所」が一般公開されますねぇ(7月29日)。先週、報道陣にプレビュー公開されたようですが、今日は函館市教育委員会様の特別なお計らいにより私のみの単独撮影が1時間だけ許可されたので撮影してきました。なぜ私に単独撮影が許されたのかというと、奉行所復元に不可欠だった140年前の「古写真」が谷杉写真館(旧田本研造写真場五稜郭店)開祖・田本研造翁により撮影されたものだったからです。復元事業関係者によると、田本研造が撮影した写真が存在しなければ復元は不可能だったそうです(屋根に葺かれた瓦の枚数3万8千枚など、田本の古写真から解析された)。それを知った私が「先祖供養」ということで撮影許可を願い出たのは半年ほど前のことです。念願叶って私は今日、写真機を担いで五稜郭に入城しました。幕末の写真師・田本研造(先祖)がどんな思いで箱館奉行所や志士たちを写真に収めたのか、、、。漆黒の板壁、重厚な瓦屋根、そびえ立つ櫓、、、それらをファインダー越しに眺めながらイメージしてみました。写真発祥の地・函館にまた新しい歴史の殿堂が蘇りました。是非一度、この威風堂々とした道内最大級の木造建築物「箱館奉行所」を訪ねてみて下さい。きっと幕末の風に触れることができますよ。

閃光中年
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