祭」が開催される。ウチの写真館も組合に加盟してるので毎年たくさんの
「不要な?写真」が寄せられる。
今日も近所のお年寄りが古い写真を大量に持ってきた。念のため、本人の
前で預かった写真を確認したら、昭和の函館の懐かしい写真がたくさん
あった。ご家族の幸福な時間がいっぱい写っていた。中には写真館で撮っ
たきちんとした記念写真も。。。
「これ、本当に燃やしちゃっていいんですか?」
「いいの、いいの、持っていても仕方ない写真だから。。。」
「本当にいいんですか?」
「はい、宜しくお願いします。」
「。。。。このスーパーカーの写真、もし宜しければ頂いてもいいです
か?」
「こんな写真?いいですよ、欲しいならさしあげますよ。」
「うわっ、ありがとうございます!」
なんだか複雑な気持ちになった。写真館の組合がお客様のために始めた
「写真供養祭」。今年、長年の功績が認められ表彰されるらしい。「功
績、、、?」本当にお客様のためになっているのだろうか。。。貴重な都
市の記憶が無雑作に焼かれていく。事情もおありだろうが、あっさり捨て
られてしまう写真って凄くかわいそうで悲しくなる。
たまたま今準備中の写真展のテーマは「時代ヲ旅スル写真館」。今日もた
くさんの函館の古写真を復元した。本来、写真を残すのが写真館の仕事で
あり、責任だと私は思う。お客様に捨てられてしまうような記念写真なん
て撮りたくない。なんだか組合の事業に矛盾を感じる。
ところで、なんでスーパーカーの写真を貰ったのかというと、、、
この写真、1978年の「丸井デパート函館店」屋上で撮られたものな
んです。当時、スーパーカーが大流行でとくに「カウンタック」は少年た
ちの憧れだったんです。人だかりの最前列でタイガースの帽子被ってニコ
マートで激写しまくってる小学4年生、それ、間違いなく私です
(笑)破綻問題で大変な丸井さん、、、デパートの屋上は昭和の子供たち
の夢だった。歳バレた?(^^;;
閃光中年